スーパーセブンのマフラー

スーパセブンは以前、キットカーで販売されていたくらいですから、
エンジンもいろんな種類があって、吸排気系もさまざまです。

トヨタの4A−G、マツダのロータリーエンジン、フォードのケントエンジン、
ロータスツインカムなどたくさんの種類があります。

最近は排ガス規制の理由でほとんど電子制御のインジェクションとなっていますが、
以前のスーパーセブンは、ウェバーのサイドドラフトキャブが主流で

マフラーも触媒なしのステンレス製に交換することが多いので、
奏でる音はとても魅力的なものがあります。
というのはスーパーセブンの虜になっている人で、そうでない人はただうるさいだけでしょう。

私の住んでいる場所は住宅街で、静かな場所なのでスーパーセブンなどで爆音を立てるわけにはいきません。
第一、私のような初老ともいえる人間が、年甲斐もなくスーパーセブンなどという
ご近所様にはわけの分からない自動車に乗り、下手をすると暴走族と間違えられるような音を立てるわけにはいきません。

そこで私はスーパーセブンを田舎の、ご近所迷惑にならない一軒家に置いています。
自宅から一時間くらい掛かるので、いつもすぐに乗るというわけにはいきません。

このようにスーパーセブンは雨の日に乗れなかったり、いろいろ制約の多い自動車ですが、
たまにセブンを運転するとそんなことはどうでも良くなるから不思議です。

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スーパーセブンのレプリカ

スーパーセブンはロータスが元祖ですが、今ではケーターハムがスーパーセブンの正統な継承車となっています。
ただバーキンをはじめ、ウエストスポーツやドンカーブートなどこのクルマに似たスーパーセブンもどきがあります。

スーパーセブンと名乗っていいのはケイターハムだけというのはありますが、
ここではこの似た自動車もスーパーセブンと呼ぶことにします。

なぜこんなにいろんなスーパーセブンのレプリカがあるかというと、
やはり今でもスーパーセブンに乗りたい人がいるからだと思います。

自動車は軽いのが一番。現在の軽自動車より軽いスーパーセブンは
加速もコーナリングもブレーキング、すべてにおいて有利にはたらきます。

だから乗っていて楽しい。自動車が好きあるいはドライビングが好きという人は
必ず一度は乗ってみたい車だと思います。

私もそうですが、他に大好きな車があってもこのスーパーセブンに乗ると
ほんとに楽しいと思えます。

このスーパーセブンという自動車は乗ってみないと分からない部分ですが、
なんともいえない爽快感があります。
 

スーパーセブンのシャシー

スーパーセブンのシャシーはスペースフレーム(チューブラーフレーム)で出来ています。
鋼管をジャングルジムみたいにくっつけて作る方式です。

剛性を得やすいのと、少量生産に向くといわれています。
それに重量も軽く出来るということも長所で、スーパーセブンにはぴったりのシャシーです。

レーシングカーなどのシャシーにも使われています。
フェラーリなども昔は使われていたようです。

ケイターハムスーパーセブンはロータスから引き継いで作り続けたわけですが、
外観はあまり変わらないものの、シャシーはかなり変わっているようです。

もともとスーパーセブンは鋼管だけでなく、外板も剛性を稼ぐために利用したようで、
最初のころはタイヤのグリップ性能も今のには比べものにならないくらい低かったので、
まだ良かったでしょうが、タイヤも性能が上がってくると、

昔のままでは到底対応できず、シャシーのかたちもかなり変わってきました。
したがって、外側は同じに見えても実際はかなり違う自動車といえるかもしれません。

エンジンの出力も時代でかなり変わってきているので、それに見合ったシャシーが必要ということでしょう。

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スーパーセブンの楽しみ方

スーパーセブンはいろいろなメーカーが作っています。現在の主流はケーターハムのスーパーセブンが
スーパーセブンの代名詞代わりになっていますが、私の乗っているものはバーキンのもので、
何しろ南アフリカで作っているというシロモノですので、日本のメーカーから比べると大分クオリティが低いです。

しかし、それはそれでメカ好きな私にとっては苦にはなりません。
国産よりはちょっとだけ故障しやすいというくらいで、イタリア製自動車と同じくらいでしょうか。

ただ、スーパーセブンはキットで販売されていたくらいの自動車なので、つくりは非常に簡単で、
修理もしやすいのがとても良い点だと思います。

車重も軽いので、ガレージジャッキとウマがあれば何とかなりますし、
ほとんどの整備は自分でやれると思います。

現代の自動車と一番違うのは電子制御がほとんど無いということで、電気的な少しの知識があれば、
電気系統の修理も出来るということです。
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足回りも前輪などむき出しですので、点検や、ダンパーの取替え等の整備もやりやすく、
ヒマがあればどこかいじっていたいように思います。

エンジンルームは余計なものが付いていないので、十分なスペースがあり、手がどこにでも入っていけて、
部品の脱着がさくさく出来ます。これはとても助かります。

例えば、空冷のポルシェ911など、スターターを外そうとすればかなりの工夫をして工具を使うか、
(といってもうまく合う工具が見つかればですが)少しエンジンを車体から下げるかしなければできません。

ですので、軽い気持ちでメンテナンスや修理ができます。こういう点でもスーパーセブンは楽しいクルマです。

エンジンについて

スーパーセブンのスタンダードなエンジンはフォードのケントエンジンですが

、このエンジンはOHVというカムの駆動方式です。
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オーバーヘッドバルブといいます。昔のエンジンはこれが多かったのですが、
部品点数が多くて、高回転には不利だとか、燃焼室の設計の自由度が少ないなど、

欠点部分があったので、現在はOHCあるいはDOHCなどという方式になっ
ています。
というより、DOHCが主流になって、それどころかハイブリッドの
自動車が増えてきています。

正直、スーパーセブンは実用性はほとんどゼロで、走るのはとても片身の狭い
アウトロー的な自動車で、こんなのが公道を走っていいのかと思う人もいるの
ではないかと思うほどです。

第一、スーパーセブンにはエアコンは無いし、オーディオも無く、横に座ってくれる女性もいません。
それでも運転して、こんなに楽しい自動車はなかなかないです。
といっても真夏に長時間乗るのはお勧めしませんが。

スーパーセブンを弄る

スーパーセブンも最近はかなり変わってきているようです。

エンジンも最新のトヨタのエンジンなどをチューニングして積んだり
キャブなども、電子制御のインジェクターに変わって、

静かで速くなっているようです。

もちろん、うるさくて走らないスーパーセブンが良いとは言いませんが、
やはりキャブ、それもイタリー製のウェーバーがわたしは好きです。

スーパーセブンの楽しさは、音にもあるように思えてなりません。

夜明けや、真夜中にドライブするときは
ちょっと気が引けますが、
実は、わたしはそのためにといったら大げさですが、

田舎の、音をある程度出しても問題ないような場所に引っ越しました。

それでも、スーパーセブンはかなり音がでかいので、
できるだけ静かに出て行きますが、

思いっきり踏んだときのウェーバーの吸気音はたまりません。

ただ、ウェーバーをキャブセッティングするのは難しくて、
本なども読み漁り、研究しているのですがなかなか思うようにいきません。

スーパーセブンはこうやって弄って遊ぶのも悪くありません。

軽量スポーツ

スーパーセブンの良さは、何といっても軽いこと。

スポーツカーは軽いのが一番という考えが私自身の考えの中心にあって、
スーパーセブンは手の届く範囲では最高のクルマだと思います。

軽いというのは、いろんな面で有利に働いて、
軽いから、エンジンも排気量が小さくても性能的には十分だし、

ブレーキの負担も小さくなるし、燃費も良くなるし、
運動性能を考えれば、軽くするのが、一番の近道です。

スーパーセブンは完全に快適性を犠牲にしていますが、
それに勝る、スポーツ性能、楽しさを味合わせてくれます。

最近は、ポルシェでも大きくて重くなってきていて、
性能は上がってきていても、何か魅力を感じません。

スーパーセブンのように、本当のライトウエイトの
いわゆるスパルタンなクルマが出てくると、
もっとスポーツカーも見直されると思います。

実際、わたしのスーパーセブンはケントエンジンですので、
馬力もスポーツカーとしてはありえない?くらいの性能ですが、

何といっても軽量が効いていて、
スポーツカーとして、十分以上の楽しさを満喫できます。

スーパーセブンがいつまでも人気があるのも当然かもしれません。

コスワース

スーパーセブンは今やケーターハム製が正当なスーパーセブンといえるくらい、
ケーターハムが主流になっていますが、
ご存知のように、コーリン・チャップマンのロータスが
製作した自動車です。

そして、ロータスといえばコスワースがすぐに頭に浮かぶくらい、
コスワースは切っても切れない関係にありました。

スーパーセブンでも例外ではなく、ケーターハムに積んだ
BDRが有名ですが、ロータス時代にもコスワースチューンの
エンジンを搭載した自動車がありました。

マイク・コスティンとキース・ダックワースという人の名前を
あわせて、コスワースという社名になったようです。

1958年に創設されたようですが、
この2人とも、当時ロータスに籍を置いていたそうです。

もともと、コーリン・チャップマンが才能を見込んで、
探してきた人材で、ロータス社も手放したくなかったようです。

とにかく、本格的な活動はコスティンがロータスを抜けた、
1962年からといわれています。

何といってもコスワースの名前を不動のものにしたのは
レースエンジンのDFVというエンジンの開発によるものが大きいでしょう。

DFVはダブルフォーヴァルブの頭文字をとったもので、
現在のレースエンジンのルーツといってもいいくらいの
優れたエンジンでした。

スーパーセブンのロータスにせよ、コスワースにせよ、
レースシーンに与えた影響はとても大きいと思います。

私のスーパーセブン

スーパーセブンは今でこそ、電子制御のエンジンマネジメントで
ある意味、メンテナンスフリーですが、
私のスーパーセブンはケントエンジンにキャブが付いています。

キャブは、最初はウエバーのスペイン製が付いていましたが、
ウエバーはイタリー製が良いので、
イタリー製に変えました。

マフラーはお決まりのステンレス製のサイドマフラーですので
音はなかなかの迫力です。

というと聞こえはいいですが、正直、うるさいです。
少なくとも、こういった車が好きでない人には
非常にやかましい音でしょう。

でも、本人は、スーパーセブンに乗って、
この音を聞いていれば、オーディオなんて必要ありません。

といっても、スーパーセブンにはオーディオは付いていませんが・・

ただ、さすがに電装系はあまり強くないようです。
ホーンがならない、ウインカーが点滅しない、
あとは、充電系統もよく壊れます。

それから、定期的に、ボルト類の点検と増し締めや、
もちろん、キャブの調整も必要になります。

ですから、いじって乗って遊ぶ、
これが好きな人には、スーパーセブンはぴったりです。

愛車にするなら・・

スーパーセブンにはキャンパス地の幌と、
同様の簡単なドアが付いていますが、
ほとんど、それを使う機会はありません。

というより、ただでさえ、せまっ苦しくて、
乗りにくいシートに乗り込むのさえ大変になるからです。

スーパーセブンを愛車にしようと思ったら、
ガレージは必要です。

スーパーセブンは幌をしていても、風も雨も入ってきます。
だから雨の日は乗りません。

雪の降る北国では、冬の間、スーパーセブンは冬眠するらしいです。
幸い、私は九州ですので、かえって寒いときのほうが、
雨が少ないので、乗る機会が増えます。

さすがにスーパーセブンといえどもヒーターは付いていますから、
夏の暑いときよりずっと快適に乗れます。

もちろん、太陽の昇っている昼間に限りますが。

たしかに、スーパーセブンは寒いし、暑いし、
うるさいし、疲れますが、

それが問題にならないほど楽しい車です。

ケーターハムの歴史

スーパーセブンという名前は、ロータスセブンのシリーズ2
の中の高性能モデルに付けられたネーミングだったようです。

それが、ケーターハムで作られるようになって、
それ自体が、車名となりました。


ケーターハムという会社はグラハム・ニーアンという人が、
友人たちと始めた会社で、最初は、色々なクルマの売買やメンテナンス、
それにガソリンの販売などをする会社だったようです。

友人のひとりが、コーリンチャップマンと親交があって、
セブンやエリートを販売するようになりました。

それから、だんだんロータスセブンの専門店になり、
ロータスとの関係を深めていきました。

そして、ロータスは会社的には大きくなって、スーパーセブンの
販売も伸び悩んでいたころ、ニーアンが
セブンの販売権を譲ってくれという話があり、
製造権、販売権、生産するための道具など一式を
ケーターハムが譲り受けました。

現在は、ニーアンの息子の、サイモンという人が、
ケーターハム社の社長になっています。

そして、日本のケーターハムの代理店は紀和商会
という会社が総代理店になっています。
紀和商会は、ケーターハムのスーパーセブンを
世界で一番早く輸入したそうです。

スーパーセブン(もどき?も)を作っている会社は
たくさんありますが、一番成功しているのは
間違いなくケーターハムでしょう。
スーパーセブンの代名詞にもなっています。

乗り味

スーパーセブンの魅力は、もちろんスタイリングにもありますが、
コクピットと呼ぶにふさわしい、低い着座位置、
足をまっすぐ延ばして操作するペダル類などは、
レーシングカーに乗っている気さえします。
(もちろん乗ったことはありませんが・・)

それから、車両重量が軽いこと。
だいたい600kgくらいの重量のスーパーセブンが多いです。
軽いことは、スポーツカーにとって最大のメリットです。

走る、曲がる、止まる、すべてに効いてきます。
軽いから、スーパーセブンは楽しいともいえます。

それから、キャブの吸気音。
これは、ウエバーキャブが付いているクルマについてですし、
個人的に好きということですが、
昔から、キャブの音が好きだったので、書いてみました。

それにこれも旧いスーパーセブンに限ってですが、
メンテナンスのしやすさ。
余計なパーツが、一切付いていないので、
非常に作業がやりやすいです。

でも何といっても、乗って楽しいこと。
もちろん、ラジオも付いていないので、
キャブと、排気の音しか聞こえませんが、
それで十分に満足します。

昨年、街路樹に桜がたくさん植わっている道路を
スーパーセブンで通ったことがあります。
満開で、風が吹くといっせいに桜の花が舞い散るのです。
そのなかを、ゆっくりっとスーパーセブンで走ったときは
とても爽快でした。

今でもその光景が目に焼きついています。